飛球を起点とする場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 08:31 UTC 版)
外野手が三重殺に関わる場合の多くはこのパターンである。二人以上の走者が塁上にいて打者が飛球を捕球されたことを起点とする。走者2人がアウトになるのは、一旦離塁した2人以上の走者が、帰塁する前に元の塁に送球されるか帰塁の際に触球される場合と、タッグアップにより次の塁を狙おうとした走者が触球される場合の2つがある。 【プレイの例】 無死一・二塁または満塁の場面で、打者が外野に飛球を打ち上げ、外野手がこれを捕球(一死)。 二塁走者が帰塁する前に、外野手が二塁をカバーした二塁手に送球し、二塁手が二塁に触球(二死)。 一塁走者が帰塁する前に、二塁手が一塁に送球し、一塁手が一塁に触球(三死)。 打球の飛距離があまりに長いと三重殺成立の可能性は低くなる。よく見られるのは内野手の頭を超えそうな飛球を内野手が背走して捕球するか、あるいは外野手が大きく前進して捕球したケースである。また直前まで捕球するかどうかの判断が難しいようなプレイが絡むと、三重殺成立の可能性が高くなる。例えば1936年7月26日に、ニューヨーク・ジャイアンツがシンシナティ・レッズと対戦した試合で完成させた三重殺では、最初の捕球の際に打球を追った中堅手がボールをはじき、各走者が落球と判断して一旦スタートを切ったものの、地面に落ちそうになるボールをバックアップしていた左翼手が捕球し直してアウトにしたため、既にスタートを切っていた2人の走者は帰塁できずにアウトになった(このプレイは、三重殺の中でも1度に2人の外野手に補殺がついた珍しいプレイでもある。なお、現在のルールでは、最初に野手が打球に触れた時点で走者はスタートを切ってよい)。
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