題材検討の開始
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/15 09:28 UTC 版)
1918年にいわゆる「三部作」Il tritticoを発表して以来、第一次世界大戦後の混乱も影響して新作の途絶えていたプッチーニであったが、1919年の中頃からは新作の題材検討を精力的に行っていた。 はじめ有力な候補だったのが、シェイクスピアの『じゃじゃ馬ならし』(The Taming of the Shrew)を下敷きに、ジョヴァッキーノ・フォルツァーノが書いた『スライ』(Sly, ovvero La leggenda del dormiente risvegliato)であった。プッチーニは実際、ロンドン訪問時にトーマス・ビーチャムにエリザベス朝時代の歌曲の収集を依頼したりもしているのだが、結局のところ同作のオペラ化は放棄される(この後『スライ』は舞台劇としてイタリアおよびイギリスで成功を収め、ヴォルフ=フェラーリによってオペラ化、1927年に初演された)。
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