題材・作風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 02:40 UTC 版)
オオツカは渡米した日本人女性、日系アメリカ人の強制収容での生活などを描いているため、ジャンルとしては歴史小説だが、登場人物にはしばしば名前がなく、内面描写を排した淡々とした語りによりその背後にある深い哀しみを表わしている。藤井光は、これを登場人物の「声が響き合う重層的な空間を作り上げ」、「歴史と物語のあいだの困難な綱渡り」を成し遂げていると評している。西崎文子もまた「歴史の傷と怒り、響きあう物語」と題して、朝日新聞に書評を寄せている。さらに、こうした作風を「墨絵」に例える評者もいる。 オオツカは、次作は日系アメリカ人の過去から離れて、現代のニューヨーク市を舞台に書く予定であると言う。
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