音韻論による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 05:54 UTC 版)
意味的な基準が適用できない場合に、音韻的な基準によって性を付与する言語もある。 例えばアファル語では、人間の男性と動物の雄を表す名詞は男性名詞、人間の女性と動物の雌を表す名詞は女性名詞に分類される。 男性や雄→男性名詞:bàxa「息子」、toobokòyta「兄弟」、barisèyna「男の先生」、kùta「雄犬」、abbà「父」 女性や雌→女性名詞:baxà「娘」、toobokoytà「姉妹」、bariseynà「女の先生」、kutà「雌犬」、gabbixeèra「腰の細い女性」 それ以外の名詞は音韻的に性が決まる。強勢のある母音で終わる名詞は女性名詞であり、その他は男性名詞である。 強勢のある母音で終わる→女性名詞:catò「助け」、karmà「秋」 そのほか→男性名詞:cedèr「夕食時」、gilàl「冬」、tàmu「味」、baànta「トランペット」
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