音程名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 20:34 UTC 版)
音程を数える接尾辞である「度」は、音程の幅を作る半音の数に応じて、いくつかの基本的な種類を持ち、「完全・短・長・減・増」などの結合辞が付いてはじめて明確な音程になる。 1度……同じ音の高さを完全1度、または同度、あるいはユニゾンと呼び、半音が1個分の幅を増1度と呼ぶ。 2度……半音が1個分の幅を短2度と呼び、半音が2個分の幅を長2度と呼ぶ。 3度……半音が3個分の幅を短3度と呼び、半音が4個分の幅を長3度と呼ぶ。 4度……半音が5個分の幅を完全4度と呼び、半音が6個分の幅を増4度または三全音(トライトーン)と呼ぶ。 5度……半音が6個分の幅を減5度または三全音(トライトーン)と呼び、半音が7個分の幅を完全5度、半音が8個分の幅を増5度と呼ぶ。 6度……半音が8個分の幅を短6度と呼び、半音が9個分の幅を長6度と呼ぶ。 7度……半音が10個分の幅を短7度と呼び、半音が11個分の幅を長7度、半音が9個分の幅を減7度と呼ぶ。 8度……半音が12個分の幅を完全8度、またはオクターブと呼び、ここまでの音程を単音程と呼ぶ。そして、結合辞はここから再び1度から7度までを循環する。 9度以上……ここからの音程を複音程と呼び、kオクターブとn度のように呼ぶこともある。求め方としては、9度以上の値をmとして m/7 を帯分数化すると k+n/7 という値が出てくるので、分子が1のときだけkオクターブと呼び、mが7で割り切れる場合は、分子に最後の7を残して、kオクターブと7度のように呼ぶ。つまり、短14度であれば、オクターブと短7度のように呼ぶ。ただし、「9度のような若干の複音程は和声の特徴的な要素なので、大きいほうの数でよばれるのが普通である」。
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