1/4コンマ中全音律の音程の大きさ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 17:27 UTC 版)
「中全音律」の記事における「1/4コンマ中全音律の音程の大きさ」の解説
Dを起点とした1/4コンマ中全音律の各音程のセント値の概数。音程名は英語の略称(例:完全五度→P5)。純正音程は太字で記し、ウルフの音程は赤でハイライトしている。 中全音律では異名同音的音程は異なる大きさを持つ。表に上記の12の音からの各音程のおおよそのセント値を示す。 その定義上、1/4コンマ中全音律の11の完全五度は、純正な完全五度より1/4シントニックコンマ分狭い、約696.578セントである。五度圏を閉じるためには、平均律がそうであるように、12の完全五度の平均値は700セントであることが要求されるため、 残る1つは約737.637セントになる(ウルフの五度)。このウルフの五度は異名同音による五度であるため、より正確には減六度である。 9つの短三度は約310.265セント、3つの増二度は約269.206セント、その平均値は300セント。 8つの長三度は約386.314セント、4つの減四度は約427.373セント、その平均値は400セント。 7つの全音階的半音(短二度)は約117.108セント、5つの半音階的半音(増一度)は約76.049セント、その平均値は100セント。 以上のように、中全音律では異名同音的音程の大小関係がピタゴラス音律とは逆転している。
※この「1/4コンマ中全音律の音程の大きさ」の解説は、「中全音律」の解説の一部です。
「1/4コンマ中全音律の音程の大きさ」を含む「中全音律」の記事については、「中全音律」の概要を参照ください。
- 1/4コンマ中全音律の音程の大きさのページへのリンク