非赤枯性溝腐病
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/15 20:28 UTC 版)
千葉県特産の山武杉には赤枯病菌によらない溝腐症状があり非赤枯性溝腐病と呼ばれる。幹に現れる窪みは縦にまっすぐで白色腐朽となり黄褐色雲形の帯線が現れることが特徴。1960年に茨城県で赤枯病の症状とは異なる腐朽被害が初めて確認され非赤枯性溝腐病と命名された。 病原体は担子菌に属するチャアナタケモドキである(学名Phellinus punctatusと同種とされてきたが遺伝子情報の分析でFomitiporia torreyaeと同定された)。この病気による被害は全国的ではなく、千葉県と茨城県の一部に限られる。2019年の令和元年房総半島台風(台風15号)による千葉県での停電被害の拡大の背景には、林業の衰退によるスギ非赤枯性溝腐病の蔓延による相次ぐ倒木の発生があるともいわれている。
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