非統治ディストリクト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 02:57 UTC 版)
「ディストリクト」の記事における「非統治ディストリクト」の解説
20世紀後半には、はっきりとした特徴をもった地域 (area) や近隣住区 (neighborhood) の公共団体としての認知や独自性の確立が進む中で、多数の都市が「非統治地区/ディストリクト (non-governmental district)」と称されるようになった。これが最も顕著に現れたのは、おそらくロサンゼルスであり、都市内の様々な地域や近隣住区がディストリクトとして認知されるようになった。例えば、ハリウッドはロサンゼルスのディストリクトのひとつであり、ビバリーヒルズやウェスト・ハリウッドは自前の統治機構や警察組織をもつ独立した都市として公共団体が法人化されている。ともにロサンゼルス大都市圏 (Los Angeles metropolitan area) の一部となっている、ロサンゼルス市の中のディストリクトと、ロサンゼルス市に隣接する別個の都市との違いは、通常は必ずしも明白なものではなく、これは誤解を招きやすい事態である。典型的な場合、都市内のディストリクトの境界は、市の標識の体系において「ディストリクト標識」をもって明示されることもあれば、されないこともあるが、市境においては境界標識が設けられ、少なくとも都市名と人口規模、多くの場合はこれに加えて標高などが表示される。重要な区別は、ディストリクトとされている地域は、それを含む都市の一部であり、その都市の法と条例に基づいて統治されるというところにある。
※この「非統治ディストリクト」の解説は、「ディストリクト」の解説の一部です。
「非統治ディストリクト」を含む「ディストリクト」の記事については、「ディストリクト」の概要を参照ください。
- 非統治ディストリクトのページへのリンク