非公式な改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 23:13 UTC 版)
いくつかの個人や企業がSETI@homeを非公式に改造して高速化を行い、そのために処理結果が一致しなくなる場合があった。これを防ぐためそのような変更を検出しやすくする修正が施された。ただしこれはBOINCが非公式なクライアントを許容しないという意味ではない。単に間違った結果を返してくるクライアントを許容しないという意味であって、それによってデータベースに不正データが混入するのを防いでいる。BOINCではデータをクロスチェックしているが、2つのクライアントが同じ間違ったデータを返す可能性もあるため、一度不正なデータを返したクライアントは信頼できないクライアントとして登録される。よく見られる非公式クライアントとして、SSE (SSE2, SSSE3, SSE4.1) を使って処理を高速化するものがある。プロセッサがサポートしていない機能を使うよう選択すると、結果が不正になる可能性が高くなる。自分の使用しているプロセッサがどういう機能をサポートしているかを教えてくれるツールは容易に入手可能である。 lunatics というサイトで非公式な改造を行い配布していた開発者の二人が、ボランティア開発者として SETI@home に加わったことにより、公式に高速化されたクライアントが使用されるようになったため、PC で CPU や GPU を使いボランティアコンピューティングに参加していた場合、殆どの参加者が知識なしに高速化の恩恵受けられるようになっていた。スマートフォンやラズベリーパイなどで構築したシステム、非常に古いシステムは対象外だった。
※この「非公式な改造」の解説は、「SETI@home」の解説の一部です。
「非公式な改造」を含む「SETI@home」の記事については、「SETI@home」の概要を参照ください。
- 非公式な改造のページへのリンク