青木雄造とは? わかりやすく解説

青木雄造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/27 05:21 UTC 版)

青木 雄造(あおき ゆうぞう、1917年2月15日 - 1982年7月4日)は、日本の英国小説研究者、東京大学名誉教授。

来歴

官吏であった父の赴任先の沖縄県で生まれる。旧姓は堀口。1939年に東京帝国大学英文科卒、翌年から四年間、軍隊生活を送る。その間、結婚し青木姓となった。43年、東亜研究所研究員を経て、1946年、東京産業大学予科講師、翌47年、一橋大学助教授、1953年に東大文学部英文科助教授、1965年に教授。1977年定年退官し名誉教授。明治学院大学教授になるも病気のため二年で退職。この間、文部省大学設置審議会専門委員、日本英文学会会長。

グレアム・グリーンイヴリン・ウォーを中心とする現代イギリス小説に造詣が深い。

人物

  • 該博な知識と教養、英語力を持ちながら、生前には著書は一冊も出版しなかった。教授昇進の際に困り、原稿をまとめて出版社へ持って行き、刊行予定ということで教授会を通過したが、原稿は出版社から取り戻した。
  • 弟子(恐らく小池滋)と共訳(恐らく『荒涼館』)出版をすることになり、青木自身は前半を受け持ったが、青木がまるで仕事をしないので、小池が前へさかのぼって訳し、遂に第二章まで達してしまったという。定年退官後、退官記念論文集を作ろうとしたが、本人の原稿が出来上がらないため、遂に追悼記念論集になってしまった(井上健『翻訳街裏通り』研究社より)。

著書・論集

翻訳

編著

  • 20世紀英米文学案内 24 グレアム・グリーン 青木雄造編 研究社出版 1971、のち新版




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