霊魂・霊体説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 02:19 UTC 版)
体外離脱現象などを伴う臨死体験を最も素朴に説明する方法は、人体から何らかの「実体」が離脱するという説明である。マイケル・セイボムは体外離脱を検証した結果、こうした仮説に傾いていると述べている。 プロセス指向心理学の創設者アーノルド・ミンデルは、意識不明であり昏睡状態にある人々とのワークの結果から、人は複数の非物質的な身体を持ち、肉体が死に近づくにつれて、それらが活性化されてくるのではないかという仮説を唱えている。ある研究者は、夜に空が暗くなると星が見えるように、人の日常的な知覚能力が減退すると見えてくる現実があるのではないかと話す。 霊的伝統では、人は肉体の他に第2、第3の身体(微細身体)をもつとされており、「肉体を捨てて別の身体に移行する」と体験者が報告することの多い臨死体験との関連性が注目できる。こうした微細身体はヨーガでは「プラーナ・マヤコシヤ」「マノ・マヤコシヤ」、神智学では「エーテル体」や「アストラル体」と呼ばれる。 ただし、体外離脱後には何の身体もなく、ただ「視点」のみがあったと語る体験者も多い。伝統的な心霊主義(spritualism)や幾つかの伝統宗教では、肉体から霊魂が分離する幽体離脱により臨死体験が起こるとする説明がなされる。
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