階級心理とは
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/19 17:17 UTC 版)
階級心理は、階級の構成員間に共通してみられる日常的 自然発生的 非合理的な感情・気分・願望・幻想・断片的思想などの総体をいう。おぼろげな共属意識や親和感情や他者に対する差別感情、つまり上への劣等感と下への優越感などのように、 階級心理はこの階級の物質的利害にかならずしも一致するものではないが、それはつねに階級の生活条件から生じ、つねにこれによって規定される — ブハーリン この意味における階級心理は、客観的な階級状況や階級利害に合理的に適合した意識ではなく、むしろその基底にある非合理的な感性的認識であり、これ自体に一貫した整合的な体系を成すものではない。あくまでも感性的、自然成長的な次元のもので、旧意識や伝統的価値体系が絡みついた日常的な生活意識として沈殿し習俗や慣習などの基層的な行為様式や生活様式と不可分に結び付いているのである。
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