陸軍の信号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 05:03 UTC 版)
この戦闘の前まで陸軍と海軍は全く異なる信号方式を採っていた。海軍は色付の旗で通信文を分割送信してから解読するという面倒な方式であり、陸軍はアルバート・J・マイアー大佐が最近開発した遙かに単純なウィグワグと呼ばれる手旗信号を実験していた。艦隊がモービル湾で安全を確保した後で岸にいる陸軍と通信する目的で、設立間もない信号司令部から陸軍の信号兵が派出され、ファラガット艦隊の主要艦船に乗り組んだ。この信号兵は必要とされるまで邪魔にならないよう待機することになっており、例えばハートフォードでは軍医の助手として甲板の下に配置された。 ブルックリンがテクムセと機雷原の困難に遭遇したとき、ブルックリンのアベリー艦長は命令の明確化に関して海軍信号の伝達速度に不満を覚え、陸軍の信号兵に頼んで質問を旗艦に送らせた。これを受信するためハートフォード側でも陸軍兵が甲板に呼び出され、以後戦いが終わるまでそこに留まった。彼らの貢献は後にファラガットから感謝された。
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