附馬

隠語大辞典

附馬

読み方：あえび

1. 附馬になりて行くこと、附馬仲間の隠語。附馬とは遊廓にて無銭遊興をなしたる者に従ひ行きて、其の費用を取り立つる者を云ふ。

分類 東京／花柳界

附馬

読み方：つきうま

1. 往時は吉原の遊里に通ふもの皆馬に乗りて行きたりしより、若し遊客の所持金なくして揚代に差支たる節は、即ち前に乗せたる馬夫が引受けて又馬に乗せ連れ帰り、金子を調達せしむるを常とせしが、其後駕となり人力車と変遷したれども、猶勘定なき客に妓僕随伴して、金を才覚せしむるを附馬といふ。

分類 東京／花柳界

附馬

読み方：つけうま

1. 怪シキ者ト見込マルルコトヲ云フ。〔第一類　言語及ヒ動作之部・大阪府〕
2. 刑事巡査ニ追躡セラルルヲ云フ。〔第四類　言語動作〕
3. 刑事に尾行されること。或は誰何されること。〔大阪〕
4. 刑事に尾行されること。〔掏摸〕
5. 刑事に尾行されること。転じて飲食店、組合等で客が金がなく家までお客に使用人をつけてやること。

分類 大阪、大阪府、掏摸

附馬

読み方：つけうま

1. 遊女屋より遊客に従ひて遊興費の不足などを取りに行く人をいふ。その人を従ふるを「馬を引く」とはいふなり。
2. 遊廓又は待合にて勘定の不足した時、客の宅へ人をつけてやることをいふ。馬ともいふ。〔花柳語〕
3. 遊廓などで勘定の足りない時、客の家或はその知人の宅へ人をつけてやること。〔花柳界〕
4. 遊廓又は待合にて勘定の不足した時。客の宅へ人をつけてやることをいふ。馬ともいふ。
5. 馬と同じ。
6. 〔花〕遊廓から遊客に従わせて遊興費の不足を取りに行く者のこと。

分類 花柳界、花柳語

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