阿野実為
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/22 09:57 UTC 版)
阿野 実為(あの さねため)は、南北朝時代の公卿。権大納言・阿野季継の子[2]。官位は従一位・内大臣(南朝)。祖父・阿野公廉の女・廉子(新待賢門院)が後醍醐天皇の寵妃であった関係から、阿野家は代々南朝方公卿として活躍した。
- ^ 吹上本『帝王系図』の巻末付紙によれば、後亀山天皇の生母は実為の女である。村田正志は、この女が嘉喜門院と同一人ではないかと憶測している。
- ^ 『公卿補任』永徳2年(壬戌)非参議従三位「藤公為」袖書による。『尊卑分脈』『阿野家譜』に「季継―実村―実為」とつなげるのは誤りであろう。
- ^ 『佐田文書』正平13年5月29日付後村上天皇口宣案。
- ^ 『観心寺文書』元中6年6月18日付阿野実為御教書に「阿野前内大臣殿」として見える。同文書によれば、実為は当時新宣陽門院の別当を務めていたか。
- ^ 同集は巻首の袖書に実為の詠歌が記されているため、かつては誤って『実為集(実為大納言集とも)』と題されていた経緯がある。
- 1 阿野実為とは
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