防暑服4型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 09:42 UTC 版)
自衛隊イラク派遣に参加した陸上自衛隊隊員も迷彩服2型を改良した「防暑服4型」を着用していた。乾燥地域のイラクでは緑色が目立ち、迷彩の用を成さないため、現地に合わせた砂色の砂漠迷彩服を調達することも検討されたが、むしろ日本の部隊であるということを強調する意味と、緑が現地で好まれる色であることからあえて日本用の迷彩服を着用した。つまりは武力を用いた治安維持任務ではなく、地元民のための人道復興支援活動のみを行う部隊であることを明示したのである。砂漠用迷彩服では治安維持任務に従事する他国の兵士と間違われて、武装勢力から攻撃されることが懸念された。 防暑服4型は、日の丸のパッチを取り付け可能なほか、猛暑の中でも行動しやすいように通気性のよい素材を使い、生地を薄くしたため、破れにくいように米軍のACU同様リップストップとなっている。 ソマリア海賊対処のためにジブチに派遣されている中央即応連隊の隊員は防暑服4型に砂漠迷彩を施した戦闘服を着用して任務に当たっている。この戦闘服に採用されている迷彩は、航空自衛隊が湾岸戦争時に採用したチョコチップ(6C desert)迷彩(実際には使用されなかったので幹部候補生学校で使用されていたが、新型迷彩作業服(デジタルドットパターン)の採用により用途廃止)や、イラク派遣で使用したコーヒーステイン(3C desert)迷彩では無く、迷彩服2型の色調を変更して砂漠に対応させた自衛隊オリジナルの迷彩である。
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