長距離とペース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/06 15:55 UTC 版)
「グラディアトゥール賞」の記事における「長距離とペース」の解説
この時代、4000メートルの最低標準走破時間は6分10秒、7歳馬の負担重量は62.5Kgだった。約200年後のカドラン賞(4000メートル・G1)の2011年の優勝タイムは4分30秒である。 この走破時間の差を、そのまま当時と現代の競走馬の資質の差とするのは早計である。というのも、当時の長距離競走は現代とは違い、非常にゆったりとしたペースで行われていた。スタートしてから、ゴールまで残り数百メートルの位置まではゆったりと走り、最後の200メートルから400メートルではじめてスピードをあげた。スタートしてから一定の速いペースで走り、ついていけないものは脱落するという現代的な競走はアメリカの影響によるもので、『当時の馬の持久力とは今日において意味するスタミナではないことは明瞭』(『ヨーロッパにおける競馬事業序説』p223)であり、どちらかというと『経済速度における耐久力』(同書)を試するものだったと考えられている。
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