長走風穴の風穴現象
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 06:16 UTC 版)
なぜ風穴現象が起きるのか、現在でも定説はないが、この長走風穴については、崩壊した岩石が堆積してできた風穴のため、内部に無数の隙間があり、冬の間山の下から上に冷たい外気が送り込まれ氷を作り、夏に冷えた空気が下に流れ出しているという説が有望である。 国見山(453.9m)の上方には吸込穴があり、夏期にはここから入った空気が冷却されて吹出穴から冷たい空気が吹き出す。冬期はこの逆で、夏期は吸込穴であった場所から温暖な空気が排出されている。11月以降の風のない朝などは、真っ白な霧となり勢いよく風穴から立ち上がることもある。この役割の交代は、おおむね彼岸頃だと言われている。 風穴よりも24mほど下に清水桂の泉がある。風穴の温度変化はこの清水桂の泉の地下水が地下で冷やされたためと思われる。
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