長征1万光年(ロンゲスト・マーチ)
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「銀河英雄伝説の用語」の記事における「長征1万光年(ロンゲスト・マーチ)」の解説
アーレ・ハイネセンら帝国を脱出した共和主義者たちの、自由惑星同盟建国までの苦難の旅程の呼称。一般的には帝国暦164年に共和主義者がイオン・ファゼカス号でアルタイル星系を脱出し、同218年にバーラト星系を発見するまでの道程を示す。 共和主義者の流刑先だったアルタイル第7惑星は酷寒の星であり、凍てついたドライアイスの大河がいたるところにあった。ハイネセン以下40万人は、その一つを掘り抜いて居住区や機関室を設置し、応急の宇宙船として惑星を脱出した。帝国軍の追跡をかいくぐり無人星へと逃れたハイネセンたちは、そこで本格的な恒星間宇宙船団を建造、帝国の支配が及ばない未知の宇宙へと旅立った。 半世紀にわたる苦難の航海の末、ハイネセン以下半数以上の犠牲者を出しながら、船団はついに安定した恒星系であるバーラト星系にたどり着いた。グエン・キム・ホア以下生き残った16万人は、宇宙暦を復活させて宇宙暦527年とし、自由惑星同盟の成立を宣言した。 同盟市民の中には長征1万光年の参加者の子孫であることを誇りにするあまり、後に帝国から亡命してきた者やその子孫を見下す者もいる。一例としてユリアンの父方の祖母は、帝国からの亡命者の子孫であるユリアンの実母を「息子を奪った女」として嫌っており、ユリアン自身をも蔑んでいた。
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