鎖国の中での勤勉革命
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 21:43 UTC 版)
江戸時代には鎖国政策が採られて海外との貿易が制限されたが、その中で勤勉革命は木綿や陶磁器などの主要手工業品の国内自給を可能にさせた。鎖国政策下でも四口と呼ばれる対外接触ルートが存在し、それを通じて貿易が行われていた。しかし輸出の主力であった金・銀・銅の鉱物資源の国内生産量が減少すると貿易が制限されるようになり、輸入品の国産化が進んだ。17世紀における輸入の主力は生糸であったが、17世紀末から18世紀にかけて幕府が輸入制限を行うと国内生糸生産量が急増してその穴を埋める。生糸に代って輸入の主力となった砂糖に関しても19世紀初頭には国産白砂糖が輸入糖を圧倒し、日本経済は事実上「閉鎖体系」と呼べる状況になっていた。
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