錯覚と残像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/16 15:33 UTC 版)
「コンピュータアニメーション」の記事における「錯覚と残像」の解説
目と脳に物体がスムーズに動いていると錯覚させるには、画像を毎秒12枚のフレームレート(fps)以上の速さで描画する必要がある(フレームとは1枚の完全な静止画像である)。毎秒70フレーム以上になると、脳の知覚限界に達し、それ以上リアリティやスムーズさが向上しなくなる。毎秒12フレーム未満では、多くの人々がフレームの切り替わりに気づいてしまう。一般的な手描きのアニメーションは毎秒15フレーム程度(日本のテレビアニメは8フレーム程度が主流)にしてセルの描画枚数を抑えているが、これはアニメの様式化した描き方だからこそ可能なことである。コンピュータアニメーションの生成する画像はそれよりもリアルであるため、もっとフレームレートを上げないとリアリティを生み出せない。 素早くフレームを入れ替えるとスムーズに動いて見えるのは「残像」現象があるからである。目と脳は瞬間ごとの画像を記憶し、それらを自動的に平滑化している。映画は一般に毎秒24フレームで、連続的な動きとして見せるにはその程度で十分である。
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