銀河系中心と14個のパルサーに対する太陽の相対位置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 14:25 UTC 版)
「パイオニア探査機の金属板」の記事における「銀河系中心と14個のパルサーに対する太陽の相対位置」の解説
金属板の左側に描かれている放射状の絵は同じ点から伸びた15本の直線からなっている。これらの線のうち14本には長い二進法の数字が続いて書かれており、この数字は21cm遷移の振動数(の逆数)を単位としたパルサーの周期を表している。パルサーのパルスの周期は時間とともに変化するので、これらの値からこの探査機が打ち上げられた時代を計算することができる。 それぞれの直線の長さは太陽から各々のパルサーまでの相対距離を示している。各直線の端に描かれている目盛は銀河面に直交する Z 軸方向の距離を表す。 仮にこの金属板が発見された時には、発見場所からはこれらのパルサーのうちのいくつかしか観測できないかもしれない。金属板に14個ものパルサーの位置が描かれているのは、これらのパルサーのうち数個を同定できれば、三角測量の原理を用いてこの放射状の線の原点である太陽の位置を求めることができるという冗長性のためである。 この絵の15本目の直線は金属板の右方向へ人間の絵の後ろまで延びている。この線は太陽から銀河系の中心までの相対距離と方向を表している。
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