金石併用時代と石器時代の終焉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 04:28 UTC 版)
「石器時代」の記事における「金石併用時代と石器時代の終焉」の解説
やがて、自然状態で存在する金属を加工することを覚えた人類は、自然銅や自然金といった天然の鉱石を発見し、銅や金といった加工の容易な金属を使用するようになっていった。ただしこうした金属は硬度が不足しており、石器を完全に駆逐することはできなかった。この時代のことは銅器時代、または金石併用時代と呼ばれる。やがて冶金を覚え、スズと銅の合金である青銅を手にした人類は、完全な金属器文明である青銅器時代を迎えることとなった。ただし、石器時代の終焉は地域によって時期が非常に異なり、なかには紀元後に入っても石器時代のままであった文明も存在した。こうした文明のうちでもっとも代表的なものはメソアメリカ文明やインカ帝国といった新大陸の諸文明であり、国家を形成し文明と呼ぶに足る高度な文化を築き上げていたにもかかわらず、冶金技術は非常に遅れており、銅や金などを装飾品として使用する金石併用時代から進歩することのないまま16世紀初頭にスペインの侵略を受け、滅亡することとなった。
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