金田一耕助について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 15:00 UTC 版)
「金田一少年の事件簿」の記事における「金田一耕助について」の解説
主人公・一(はじめ)の祖父である金田一耕助は、小説家横溝正史の創り出した推理小説の主人公である。公式本によるとこの設定は講談社の編集者が、主人公をモーリス・ルブランの小説の主人公・アルセーヌ・ルパンの孫と設定している『ルパン三世』を見て思いついたという。作品の設定としては、金田一耕助は一の母方の祖父にあたる。 連載開始前に『週刊少年マガジン』編集部は中島河太郎氏を通じて横溝の妻・横溝孝子夫人に了承を得ていたが、後に他の遺族から抗議を受けて一定の金額を支払っている。 ただし、横溝の作品内では孫以前に子供がいることを示す記述はない。なお、金田一耕助が作中で愛したことをはっきりと描写された女性は2人である。 金田一耕助シリーズとして直接的に繋がる事件は存在しないが、舞台設定が『八つ墓村』『犬神家の一族』を連想させる「飛騨からくり屋敷殺人事件」や、短編作品『不死蝶』と同じ名前である犯人が登場する「黒死蝶殺人事件」などがあり、『獄門島』は作中で戦後実際に起きた事件として触れられている。 連載22年後の『R』の「雪鬼伝説殺人事件」では一の回想シーンではあるが、金田一耕助が初登場している。なお描かれたのは後ろ姿と手元のみで、顔は出ていない。
※この「金田一耕助について」の解説は、「金田一少年の事件簿」の解説の一部です。
「金田一耕助について」を含む「金田一少年の事件簿」の記事については、「金田一少年の事件簿」の概要を参照ください。
- 金田一耕助についてのページへのリンク