金エスクード(1535年-1833年)
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「スペイン・エスクード」の記事における「金エスクード(1535年-1833年)」の解説
1535年、カルロス1世の治下で金3.4グラムを含む額面が350マラベディ(スペイン語版)の硬貨がバルセロナで初めて鋳造された。これはチュニジア遠征の費用を賄うためのものだった。 しかし、エスクード金貨がスペインの主要貨幣単位となったのはフェリペ2世の時代になってからで、補助単位としてレアルとマラベディが使われた。フェリペ2世の時代からフェルナンド7世の時代まで、さまざまな金属や額面の貨幣が鋳造されていたが、それらはすべて1エスクード=16レアル銀貨(英語版)または40ビロン貨(スペイン語版)、を基準としていた。 金貨は、½、1、2、4、8エスクードの額面で発行された。2エスクードの一部は、重さがエスクード硬貨6.77グラムの2倍に相当するため、 ダブロン金貨(ダブルーン)という名前で知られていた。これらの硬貨に加えて、 1809年から1839年にかけては、統一された金属、純度、重量で構成された、80、160、320レアルのビロン貨 (2、4、8エスクード相当)が発行された。 これらの硬貨のデザインは、表側に現君主の胸像、裏側の王室の紋章をあしらっていた。さらに、すべての硬貨は、造られた造幣局に対応する文字があった。ほとんどの金貨はマドリードかセビリアの造幣局で造られたため、これらのコインにはMまたはSのいずれかが刻印されている。 額面金属純度*重量(g)直径 (mm)へり年代8 エスクード 金 0.875 27.06 38.00 Cordoncillo 1535 ~ 1833 4 エスクード 金 0.875 13.53 31.00 Cordoncillo 1535 ~ 1833 2 エスクード 金 0.875 6.77 22.00 Cordoncillo 1535 ~ 1833 1 エスクード 金 0.875 3.38 18.00 Cordoncillo 1535 ~ 1833 ½ エスクード 金 0.875 1.69 15.00 Cordoncillo 1535 ~ 1833 * = 金属の純度は最初の91.7%から最終的に87.5%にまで低下した。
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