量子誤り訂正符号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 04:45 UTC 版)
「フォールトトレラント量子計算」の記事における「量子誤り訂正符号」の解説
例えば、古典情報処理では 0 を000、1を111と冗長化することによって古典情報に発生するエラーを訂正することができる。しかし、量子力学には複製不可能定理があるため、古典情報処理で行われている冗長化の技術をそのまま応用することはできない。さらに、量子情報は異なる量子状態の連続的な重ね合わせ状態をとるため、エラーを識別されるのが困難だと思われていた。しかし、1995年P. W. Shorは複数の量子ビットから構成される空間のうちの小さな部分空間に情報を符号化することによって、このような問題を克服できることを示した。これが世界で最初の量子誤り訂正符号である。その後、様々な人々によっていろいろな種類の量子誤り訂正符号が開発されている。
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