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野田九浦

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/12 23:03 UTC 版)

野田九浦
野田九浦

K. N.
生誕 道三
1879年12月22日
日本 東京府下谷区(現・東京都台東区下谷
死没 (1971-11-02) 1971年11月2日(91歳没)
国籍 日本
教育 寺崎広業(東京美術学校日本画科)に師事。
白馬会研究所黒田清輝に師事。
著名な実績 日本画
代表作
  • 辻説法 絹本著色 明治40年(1907年)
  • 天草四郎 絹本著色 大正2年(1913年)
  • 恵林寺の快川 絹本著色 昭和17年(1942年)
  • 江漢画房 紙本著色 昭和24年(1949年)
  • 虞美人草 紙本著色 六曲一双
選出 帝国芸術院
メモリアル 九浦の家(武蔵野市吉祥寺東町コミュニティセンターの愛称)
民族 日本人

野田 九浦(のだ きゅうほ 1879年明治12年)12月22日 - 1971年昭和46年)11月2日)は、昭和時代日本画家。本名は道三。「九甫」とも表記。祖父は漢文学者野田笛浦。弟に脚本家野田高梧がいる。

略歴

東京下谷生まれ。4歳から父が税関長をつとめた函館で過ごし、函館商業学校で学ぶ。1895年(明治28年)に寺崎広業と共に上京し師事。1896年(明治29年)に東京美術学校日本画科に入学するが、美術学校騒動岡倉天心排斥運動)により1898年(明治31年)に退学。白馬会研究所黒田清輝に絵を学ぶ。正岡子規に俳句を学ぶ。1907年(明治40年)第1回文展で「辻説法」が二等賞受賞。同年大阪朝日新聞社に入社し、夏目漱石の「坑夫」の挿絵を描いた。1917年(大正6年)まで勤務。

1912年(大正元年)に北野恒富と大正美術会を結成。1917年(大正6年)第11回文展で特選。 1937年(昭和12年)、この年から始まった新文展の審査員に就任[1]1947年(昭和22年)に帝国芸術院会員となり、日展に出展。画塾煌土社を設立。金沢美術工芸大学教授。狩野探幽の研究でも知られた。 1958年(昭和33年)には、宮殿(皇居)に装飾用絵画を納める。御紋付き木杯を賜る[2]

1971年(昭和46年)死去。墓所は多磨霊園[3]

コミュニティセンター

晩年は東京都武蔵野市吉祥寺に暮らし、屋敷跡が市のコミュニティセンターとなっており「九浦の家」と名付けられている。作品および遺品は武蔵野市に寄贈され、武蔵野市立吉祥寺美術館に収蔵されているほか、スケッチブックなどはコミュニティセンターでも展示されている。

代表作

参考資料

出典

  1. ^ 審査員の顔ぶれ内定『東京朝日新聞』(昭和12年7月27日)『昭和ニュース事典第7巻 昭和14年-昭和16年』本編p665 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
  2. ^ 宮内庁『昭和天皇実録第十二』東京書籍、2017年3月28日、497頁。ISBN 978-4-487-74412-1 
  3. ^ 野田九浦”. www6.plala.or.jp. 2024年12月24日閲覧。
  4. ^ 辻説法” (1907年). 2011年12月24日閲覧。
  5. ^ 天草四郎” (1913年). 2018年11月11日閲覧。
  6. ^ 恵林寺の快川” (1942年). 2011年12月24日閲覧。
  7. ^ 廣業先生” (1962年). 2018年11月11日閲覧。
  8. ^ 虞美人草”. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月11日閲覧。



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