野々宮家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 23:55 UTC 版)
野々宮 珠世(ののみや たまよ) 犬神佐兵衛の恩人・野々宮大弐の孫。26歳。頭がよく勘も鋭いが、長い孤独な境遇のため他人に本心を明かさぬところがある。 20歳前に両親を相次いで亡くし、大弐を終生の恩人と慕う佐兵衛によって犬神家に引き取られた。何者かが仕掛けた罠に3度も掛かるが、危機一髪で助かった。佐兵衛の遺言で、犬神家の遺産相続の鍵を握ることとなった。 野々宮 大弐(ののみや だいに) 那須神社の神官。珠世の祖父。故人。犬神佐兵衛の恩人。 42歳の頃、佐兵衛少年を拾う。美少年だった佐兵衛との間には衆道の契り(男色関係)があったと地元では噂されている。 野々宮 晴世(ののみや はるよ) 大弐の妻。珠世の祖母。故人。夫より20歳も若く、大弐が佐兵衛を救った時は22歳で、大弐が男色家であったため処女妻であった。心優しく、神々しいばかりの美女であった。 夫が佐兵衛ばかりを寵愛したため一時実家に帰っていたことがあり、佐兵衛が野々宮家を出て以後、野々宮家に戻り祝子を産む。 野々宮 祝子(ののみや のりこ) 野々宮夫妻の娘で、珠世の実母。故人。 猿蔵(さるぞう) 珠世の世話役の下男。 もとはみなしごだったため、子供の頃から祝子によって珠世と共に育てられ、珠世が犬神家に引き取られると、下男として犬神家に入った。珠世に非常に忠実で、生前の佐兵衛から“命に代えても珠世を守れ”と命じられているため、珠世の身辺の世話だけでなく護衛も務め、作中でたびたび珠世を助ける。 「猿蔵」というのは猿に似ていることから付けられた通称で、本名は作中では明らかにされていない。 粗野かつ無口で少し思慮が足りないが、力が強く、佐武や佐智も持て余している。
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