酒処「ふくろう」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 09:24 UTC 版)
「佐方貞人シリーズ」の記事における「酒処「ふくろう」」の解説
米崎駅から西に歩いて5分ほどのところにある、駅裏の花小路を抜けて次の路地を右に折れたあたり、表通りから一本奥に入ったどんづまりにある飲み屋で、野球好きの親父(巨人ファン)がひとりで切り盛りしている。店は5人掛けのカウンターと小上がりがひとつのみで、全部あわせても10席にならないほど狭く、カウンターの隅には招き猫が鎮座する。親父は野球のシーズンになるとカウンターの端に置いてあるポータブルテレビにかじりつき、客が来てもだるそうに立ち上がるだけで挨拶も「いらっしゃい」の一言もないが、酒を注文されると、無言で酒とお通しを出す。一見やる気のないようにも見えるが、客の顔と酒の好みは何年経っても決して忘れない。臥龍梅(がりゅうばい)のような幻の銘酒が突然でてくることもある。
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