遠洋漁業のはじまり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 10:42 UTC 版)
1877年(明治10年)に起きた西南戦争の軍資金とするため、港周辺に広がっていた魚つき林が伐採されてしまったことから漁獲量が急減した。このため今村太平次が遠洋漁業を始めることを思い立ち、1879年(明治12年)から朝鮮近海でのサバ漁を始めて成功を収めた。1889年(明治22年)には生きたサバを餌として用いるマグロ延縄漁が開発され漁獲量が向上した。1913年(大正2年)6月に串木野本浦漁業組合が発足している。 昭和初期においては長崎港を中継拠点とした対馬近海、油津港を中継拠点とした四国沖の太平洋、釜石港や八戸港を中継拠点とした三陸沖が主要な漁場であった。また、フィリピン沖の太平洋にも進出が試みられた。1929年(昭和4年)の水揚げ高は150万円であった。
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