遠洋貿易
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 15:34 UTC 版)
『宋史・列伝第九十六』には、「国家根本,仰給東南」とあるように、中国の経済の中心は北宋中期から南に遷りつつあり、靖康の変により南宋が臨安に都して政治の中心も南遷し、大勢の亡命者が南へ逃れた。南宋政府は政権の安定に努め、生産力回復と農業生産増加に尽力した、華南の労働力を最大限に生かすため、小商工業者なども暮らせるようにした。対外貿易では、南宋側にあった泉州・明州・広州が対外貿易の拠点となった。南宋も市舶司の最高収入は北宋時代の4倍以上、南宋政府の収入の5%にも相当したという。この時期の特徴は南方経済が発展し続け、政治・経済の中心がともに南遷したことである。
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