過渡期と競争の過熱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/07 08:44 UTC 版)
芸能人の写真は掲載に際して芸能事務所と連絡しあうなど、一応の報道倫理に則った形で運営されていたこれらの写真週刊誌だが、FF時代に突入すると、盗撮まがいの「お宝写真」と称するものや、あるいは交際関係などプライバシーに関わる写真がしばしば掲載され、芸能人自身は元より、事務所側も写真掲載を拒絶するような事件が続発している。過熱報道により、出版元が芸能事務所から訴えられるケースも増加して、芸能界と写真週刊誌との断絶が起こった。 写真週刊誌の過熱報道に関連し、ビートたけしがFRIDAY編集部に殴りこんで逮捕されたり(フライデー襲撃事件)、伊丹十三が写真週刊誌を非難する遺書を残して自殺(ただし「自殺」とするには様々な疑惑も残る)するという事件も起こっている。このほか、自殺した芸能人の痛ましい写真を掲載、かつてのファンから故人の冒涜だと非難されたケースもある(岡田有希子)。 FF時代〜3FET時代には、写真週刊誌を発行する編集部同士の競争意識から、俗に「追っかけ」と呼ばれる芸能人の活動に全国各地、果ては海外にまで行ってしまうようなマニア(ないしアイドルおたく)といったアマチュアが撮影した写真の持ち込みを買い取ったり、プロカメラマン崩れや探偵の副業的な「一発屋(パパラッチ)」と呼ばれる、写真週刊誌にえげつない写真を売り込んで生計を立てる業態が発生した。
※この「過渡期と競争の過熱」の解説は、「写真週刊誌」の解説の一部です。
「過渡期と競争の過熱」を含む「写真週刊誌」の記事については、「写真週刊誌」の概要を参照ください。
- 過渡期と競争の過熱のページへのリンク