遍照寺_(京都市)とは? わかりやすく解説

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遍照寺 (京都市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/23 09:35 UTC 版)

遍照寺
所在地 京都府京都市右京区嵯峨広沢西裏町14
位置 北緯35度1分24.8秒 東経135度41分20.8秒 / 北緯35.023556度 東経135.689111度 / 35.023556; 135.689111座標: 北緯35度1分24.8秒 東経135度41分20.8秒 / 北緯35.023556度 東経135.689111度 / 35.023556; 135.689111
山号 広沢山
宗派 真言宗御室派
寺格 準別格本山
本尊 十一面観音重要文化財
創建年 永祚元年(989年
開山 寛朝
開基 花山天皇(もしくは円融天皇)(勅願)
別称 広沢不動尊
札所等 京都六大黒天霊場第四番
文化財 木造十一面観音立像、木造不動明王坐像(重要文化財)
遍照寺旧境内建物跡(市指定史跡
法人番号 5130005002197
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遍照寺(へんじょうじ)は、京都市右京区嵯峨広沢西裏町にある真言宗御室派準別格本山寺院山号は広沢山。本尊十一面観音

歴史

寛朝僧正によって、永祚元年(989年)に花山天皇(もしくは円融天皇)の御願によって[1]嵯峨広沢池の湖畔にあった山荘が寺に改められて創建されたという[2]寛朝僧正は宇多天皇の孫で、成田山新勝寺を開いたことでも知られる。その後、当寺で真言宗広沢流が始められたことから、当寺はその発祥の地とされている[1]

創建時の場所は広沢池の北西の湖畔[注釈 1]遍照寺山の麓である。また、観月の名勝としても知られていた[1]。隣接する広沢池には金色の観音菩薩を祀る観音島があった他、池畔には多宝塔・釣殿等・数々の堂宇が並ぶ広大な寺院であったという[2]。また現在も湖畔に兒神社がある。

しかし、寛朝が没すると次第に衰退した。鎌倉時代には後宇多天皇により復興されたが、室町時代応仁の乱で廃墟と化した[2]

奇跡的に難を逃れた赤不動明王十一面観音は草堂に移されて祀られていたが、文政13年(1830年)に舜乗律師により現在地に移されて再興された[2]

昭和になると収蔵庫と護摩堂が、1997年平成9年)には客殿と庫裡が建てられた[2]

境内

  • 本堂
  • 十重石塔
  • 収蔵庫
  • 護摩堂
  • 客殿 - 1997年平成9年)再建。
  • 庫裡 - 1997年(平成9年)再建。
  • 鎮守社
  • 山門

文化財

重要文化財

京都市指定史跡

  • 遍照寺旧境内建物跡

所在地

  • 京都府京都市右京区嵯峨広沢西裏町14

アクセス

脚注

注釈

  1. ^ 湖畔の建物跡群が史跡に指定されている。

出典

  1. ^ a b c 境内にある由緒書
  2. ^ a b c d e 遍照寺ホームページ 遍照寺について

関連項目

外部リンク


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