運航事業者の統合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/19 16:06 UTC 版)
笠岡諸島への定期旅客船は、三洋汽船のほか豊浦汽船と六島航路の3社が運航していたが、大幅な人口減少と高齢化により旅客数が減少、離島航路補助金の交付を受けている豊浦汽船と六島航路は債務超過状態にあった。そのため、笠岡市が中心となって将来的な航路維持を図るため、運航事業者の統合、航路再編が行われた。2008年度に策定された笠岡市地域公共交通総合連携計画に航路統合が盛り込まれ、2009年度に笠岡市の支援を受けて3社の航路を統合する具体的計画が航路改善計画として示された。2010年12月24日に三洋汽船を存続会社として豊浦汽船と六島航路が船舶と航路を無償譲渡する協定に3社が調印、2011年4月1日に事業譲渡が行われ、同年10月1日から新航路での運航が開始された。新航路では旧航路のサービス水準を確保しながら、利用者の利便性向上も図られ、運賃の高い高速船を減便、安い普通船を増便したほか、本土から最も離れている六島から毎日、直通便で往復が可能となった。また、2社に対して支払われていた離島航路補助金も、統合により年間約5,000万円から約2,600万円に削減された。
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