連合における位置づけ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 02:36 UTC 版)
「欧州議会議長」の記事における「連合における位置づけ」の解説
欧州議会議長はすべての法的事項や対外関係、とくに国際関係において欧州議会を代表する。欧州理事会の会合が行われているさいには、欧州議会議長は欧州理事会での方針に対する欧州議会の立場を表明する。また欧州議会議長は新基本条約にかんする政府間協議 (IGC) に出席する。議長の署名は欧州連合の予算や、共同決定手続が適用される法令の成立のさいに必要とされる。さらに議長はこれらの分野における立法手続にかんして、欧州連合理事会との間で調停委員会が設置されたときは、その議事進行を担当する。 ほとんどの国において、国家元首がプロトコールにおける最上位とされるが、欧州連合においては欧州議会が最上位の機関とされており、そのため欧州議会議長はほかの欧州連合、および加盟各国のプロトコールよりも優先された位置づけがなされている。たとえば各国の要人に贈られる品物は欧州議会議長しだいで決定される。スペイン出身のジョセップ・ボレルの議長在任中には、バルセロナ出身の彫刻家によって欧州連合基本権憲章の一部が刻まれたクリスタルのカップが贈られている。
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