速度と効率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 03:53 UTC 版)
水泳初心者にとって大きな壁である息継ぎ動作が比較的簡単に習得でき、かつ顔を上げたままの泳法がほかの泳法よりも容易であること、また人間にとって本能的に行える最も普遍的な泳法であることなどから、競技者以外も含めると最も多く泳がれている泳法である。しかし、競技における平泳ぎは4泳法中で最も大きく加速と減速を繰り返す泳法であり、実際はクロールよりも遥かに、そしてバタフライよりもエネルギー効率が悪く、スタミナを多く使う。そのため、オープンウォータースイミングやトライアスロンなどの長距離競泳競技では、最も効率の良いクロールが用いられている。効率が悪いがゆえ、4泳法の中で抵抗の減らし方等の技術が最も必要と言われている。その影響か、他の種目と比べて技術面に勝敗を左右する要素が多い傾向にあるとも言われているため、アジア人にとって体格的に不利な短距離タイム競技の競泳で、オリンピックにおいて日本人が最も多数の金メダルを獲得している種目となっている。ただし、メダルの獲得数は200m種目に偏っており、100m種目や50m種目(世界選手権)での獲得は少なく、短距離における体格差の壁は平泳ぎにおいても大きいと言える。
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