逆川王子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 19:07 UTC 版)
「九十九王子 (湯浅町)」の記事における「逆川王子」の解説
糸我王子から糸我峠を越えて下り坂に入り、四辻を過ぎてしばらく進んだ辺りに逆川王子(さかさがわおうじ)の跡地がある。「熊野道之間愚記」(『明月記』所収)建仁元年(1201年)10月10日条に「逆河王子」とあり、『民経記』承元4年(1210年)4月26日条に「サカサマ王子」という王子の名だけでなく割書きに「水逆流有此有名云々」とある。これは、湯浅湾に流れ込む山田川の支流のひとつで王子の近くを流れる逆川のことで、郡内の他の川が西に向かって流れるのに、この川だけが東に向かって流れることから逆川の名が付き、後に周辺の地名ともなった。江戸時代には吉川村の氏神として崇敬され、境内に地蔵堂があったといい、また、『紀伊続風土記』はかつて免田5段があったが、浅野氏に没収されたと記している。1911年(明治44年)に国津神社に合祀されたが、氏子の寄付により 1937年(昭和12年)に社殿と石段を新たに建立し、再建された。県指定史跡(2009年〈平成21年〉3月17日指定)。 所在地 和歌山県有田郡湯浅町吉川925-2
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