送電連絡の整備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 16:45 UTC 版)
祖谷発電所の完成後、三重合同電気徳島支店管内の電力系統とほかの四国島内事業者の系統とを連絡するという、四国における「電力統制」の議論が浮上する。 四国では、三重合同電気と伊予鉄道電気(愛媛県)・四国水力電気(香川県)・土佐電気(高知県)・高知県電気局(同)の5事業者が勢力の大きな電気事業者であった。昭和の初頭、この四国の5大事業者の電力系統を連絡しようという議論が起こり、数度にわたる会議の結果、1929年(昭和4年)7月送電連絡契約が5大事業者の間に締結された。この契約締結で実施されることとなった「電力統制」は以下の内容である。 祖谷川の発電所群を中心に各社を円形に連絡する送電線(送電電圧は66kVに統一)を整備する。 各事業者は、渇水や故障により自己の発電力が不足した場合、発電余力を有するほかの事業者に電力の融通(最大5,000kW)を求めることができる。 電力の融通を求められた事業者は、理由なく拒むことができない。 この契約により、三重合同電気関連では、祖谷発電所と四国水力電気出合発電所および高知県営東豊永発電所との間に連絡送電線が整備された。
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