送電設備・送電技術(100万V送電)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 04:20 UTC 版)
「柏崎刈羽原子力発電所」の記事における「送電設備・送電技術(100万V送電)」の解説
柏崎刈羽原子力発電所から群馬県の西群馬開閉所までの2系統の送電線のうち、1993年に竣工した南新潟幹線は技術的に100万Vでの交流送電が可能な構造となっており、当初の計画では既に100万Vでの交流送電が開始されていたはずであった。しかし、電磁波の影響を懸念する沿線地域が計画に反対しているため、日本初の100万V送電計画は未だ実現しておらず、その目処も立っていない。同じ電力(単位時間当たりのエネルギー)を送電するのに電圧を上げるとそれに反比例して電流は小さくなるので、現在は50万Vで送電しているが、100万Vで送電すれば送電損失が1/4になる(送電損失)。 需要の増大に比例して電圧は上昇しており、20年で2倍程度に昇圧する傾向があるといわれている。次第に100万V級送電は一般化すると考えられており、電気の需要を含めて諸外国に対しての技術的遅滞が懸念されている。
※この「送電設備・送電技術(100万V送電)」の解説は、「柏崎刈羽原子力発電所」の解説の一部です。
「送電設備・送電技術(100万V送電)」を含む「柏崎刈羽原子力発電所」の記事については、「柏崎刈羽原子力発電所」の概要を参照ください。
- 送電設備・送電技術のページへのリンク