退廃芸術展の再現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 00:54 UTC 版)
『退廃芸術展』に関しては、戦後に何度も大規模回顧展が行われている。1962年、ディックス、ココシュカら「退廃芸術家」らが名誉委員会に招待されたうえで、ミュンヘンの「ドイツ芸術の家」改め現代美術や大規模企画展の専門館となった「芸術の家(ハウス・デア・クンスト)」で『退廃芸術展』が開催され、各国に散逸した作品をあつめて展覧会の復元が試みられた。1987年には同じ「芸術の家」で再度決定版となる『退廃芸術展』が開催され、カタログでは退廃芸術展や大ドイツ芸術展の論文が掲載され、退廃芸術展全貌の紙上再現が試みられた。1991年にはロサンゼルスで『退廃芸術展』が開催され、1987年のカタログをさらにアップデートした物が出版され、全米各地を巡回した。日本でも1995年に神奈川県立近代美術館で『芸術の危機──ヒトラーと頽廃美術』展が開催されている。
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