辰巳屋ビルの解体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 03:57 UTC 版)
中合福島店が閉店した2020年、福島市は12月15日に中合福島店が入居していた「辰巳屋ビル」の1階と2階を活用して「福島市街なか交流館」をオープンした。 辰巳屋ビルは10階建てで、1階から7階に中合福島店、8階から10階に「ホテル辰巳屋」が入居していたが、ホテルは2019年8月に営業を終了した。再開発ビルの建設に伴い、2022年度(令和4年度)に辰巳屋ビルの解体が開始されるため「街なか交流館」は同年2月28日までの期間限定での開館となった。 「街なか交流館」の1階には、福島市に本社を置くスーパーマーケットのいちいが「いちい街なか店」を出店。福島市がいちいに賃料の一部を補助して支援する。1階は食品スーパー、地元の農産物や特産品を販売する「福島の名産品」、定期開催する「物産展」のエリアに分かれており、中合で行われていた物産展も開催された。翌2021年(令和3年)1月にはモスバーガー街なか店がオープンした。2階は「街なか交流スペース」として、福島市の震災復興を記録した「震災復興パネル展」、福島市出身の作曲家・古関裕而に関する常設展示、多目的スペースの一般貸出を行う。「街なか交流スペース」の運営は、福島市の第三セクターである株式会社福島市まちづくりセンターに委託し、市が業務委託料を支払う。 「震災復興パネル展」は東日本大震災発生から10年の節目に、福島市が「被災県の県都として、支援に対する感謝を表するとともに、復興の軌跡と新たなまちづくりの方向性などを発信し、記憶と教訓を次世代に継承する」ことを目的に開催している。「震災復興パネル展」は、開館日から2022年2月末まで常設展示された。 2022年2月28日、旧中合福島店の空きビル内にあった福島市街なか交流館は閉館し、スーパーいちい街なか店も閉店となった。辰巳屋ビルの解体に伴い「福島市街なか交流館」は2022年春に駅前通りの向かいにある商業ビル「メディア・シティ・エスタ」の地下1階に移転することが決まった。 2022年4月30日、JR福島駅東口前のエスタビル地下1階に市民交流スペース「街なか交流館」は移転オープンした。
※この「辰巳屋ビルの解体」の解説は、「中合」の解説の一部です。
「辰巳屋ビルの解体」を含む「中合」の記事については、「中合」の概要を参照ください。
- 辰巳屋ビルの解体のページへのリンク