輸入権の譲渡から現在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 05:44 UTC 版)
1990年代以降、欧米の自動車会社各社が自ら設立した日本法人で輸入事業務を行うことが一般化した。販売政策を巡る意見の相違もあり、1992年(平成4年)にはフォルクスワーゲンとアウディの輸入権を、2000年(平成12年)以降にはGM系ブランドの輸入権を、それぞれのメーカーが設立した日本法人に譲渡した。 キャデラックとサーブの輸入権を譲渡した2002年(平成14年)末の時点で、自動車輸入事業からは事実上撤退した。その後乗用車以外で唯一残っていたウニモグの輸入権も2005年(平成17年)11月に返上したことで自動車輸入事業からは完全撤退し、メルセデス・ベンツを始め、BMWやボルボを含む多ブランドの新車・中古車を扱う輸入車ディーラーとなっている。 輸入車分野における新車販売の競争が激化する中、中古車販売店「ブランドスクエア」に注力している。2018年4月には、往年の名車のレストアサービスを行う「ヤナセクラシックカーセンター」を横浜市都筑区に開店している。またスキー場向けのピステンブーリー(特殊無限軌道車両)や、ファッション商品の輸入事業は継続している。 創業以来梁瀬一族による同族経営であったが、2003年(平成15年)以降は伊藤忠商事傘下での経営再建を行っている。2017年(平成29年)5月には、海外事業の展開を図ることを目的とし伊藤忠商事による株式公開買付けを実施。現在は同社の連結子会社となっている。
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