輝コバルト鉱とは? わかりやすく解説

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き‐コバルトこう〔‐クワウ〕【輝コバルト鉱】

読み方:きこばるとこう

コバルト砒素(ひそ)・硫黄からなる鉱物金属光沢のある銀白色で、少し赤み帯びた六面体または八面体結晶等軸晶系条痕(じょうこん)色は灰黒。コバルト鉱石


輝コバルト鉱(Cobaltite)

輝コバルト鉱
Hakansboda,Sweden
CoAsS 画像の幅約1.1cm

5角12面体結晶が輝コバルト鉱です。
黄鉄鉱のように立方体結晶することもあります

輝コバルト鉱(Cobaltite)

輝コバルト鉱 輝コバルト鉱
山口県美祢郡美東町 長登鉱山
CoAsS 画像の幅約3.6mm、2.1cm

母岩空隙中に見え金属光沢結晶が輝コバルト鉱です。
産地ではスカルン鉱床灰鉄輝石などと共に産出します
八面体結晶スマルト鉱との推測ありましたが、現在は輝コバルト鉱
とされています。

輝コバルト鉱(Cobaltite)

輝コバルト鉱
Hakansboda Mine,Vastmanland,Sweden
CoAsS 画像の幅約1.6cm

輝コバルト鉱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/23 01:33 UTC 版)

輝コバルト鉱 Cobaltite
輝コバルト鉱
輝コバルト鉱の結晶
分類 硫化鉱物
化学式 CoAsS
結晶系 斜方晶系
へき開 やや完全
モース硬度 5.5
光沢 金属光沢
銀白色(赤みを帯びていることが多い)
比重 6~6.3
蛍光 なし
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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輝コバルト鉱(きコバルトこう、英語: Cobaltite)は、化学組成はCoAsSを持つコバルト砒素硫化物で、硫化鉱物の一種。コバルトの鉱石として重要。

斜方晶系に属するが、結晶の形は六面体、五角十二面体、八面体などであることが多い。独特の赤みを帯びた銀色の鉱物であるが、空気に長時間触れさせておくと表面が紫がかった灰色または灰黒色に変色することがある。また、風化すると表面に二次鉱物としてピンク色のコバルト華を生じる。

産出

熱水鉱床やスカルン鉱床で産する。世界の主要産出地は、スウェーデンノルウェードイツイギリスカナダイギリスコンゴ共和国モロッコなど。

日本国内では大勝鉱山、北山鉱山(和歌山県、紀州鉱山の支山)、金ヶ峠鉱山(山口県)、長登鉱山(山口県)などで産した。特に、長登鉱山のものは鉱物標本として国内のコレクターに人気がある。

輝コバルト鉱グループ

結晶系は違えど、ゲルスドルファイト(Gersdorffite,NiAsS)と連続的に組成を変化させる。その他、以下のような鉱物と連続的に組成を変化させ、輝コバルト鉱グループを成す。

  • 輝コバルト鉱(cobaltite) - CoAsS
  • ゲルスドルフ鉱(gersdorffite) - NiAsS
  • hollingworthite - (Rh,Pt,Pd)AsS
  • irarsite - (Ir,Ru,Rh,Pt)AsS
  • jolliffeite - NiAsSe
  • padmaite - PdBiSe
  • platarsite - (Pt,Rh,Ru)AsS
  • tolovkite - IrSbS
  • ullmannite - NiSbS
  • willyamite - (Co,Ni)SbS

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