身長異常
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 15:33 UTC 版)
身長の集団内変動のほとんどは遺伝的なものである。低身長と高身長は通常、健康上の問題ではない。また、正常値からの偏差の程度が有意な場合、遺伝性の低身長は家族性の低身長として知られており、高身長は家族性の高身長として知られている。その人の身長が正常であるかどうかは、家族の身長を比較したり、急激な変化がないかどうかの成長傾向を分析したりすることで確認することが可能である。しかし、成長異常の原因となる病気や障害はさまざまなものがある。 特に極端な身長の場合は、小児期の下垂体肥大症に起因する巨人症や、様々な原因を持つ小人症など、病的なものがある。まれに、極端な身長の原因が見つからない場合もあり、非常に背の低い人は特発性低身長と呼ばれることがある。2003年に米国食品医薬品局(FDA)は、人口平均(人口の約1.2%の最低値)より2.25標準偏差以下の人にヒト成長ホルモン治療を承認した。十分な成長ホルモンが脳下垂体によって産生または分泌されない場合、成長ホルモン欠乏症の患者は治療を受けることができる。この治療は、成長を促進するために、純粋な成長ホルモンを厚い組織に注入することもある。さらにまれな発生、または少なくともあまり知られていない「問題」は、特発性高身長である。
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