赤外放射温度計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/21 09:08 UTC 版)
赤外放射温度計は、比較的低温領域でも放出される赤外線をもちいて、物体の表面温度を測定する機器である。 物質によって熱放射の放射率ε が異なるため、放射率の補正を考慮しないと、測定温度が正しく測れない場合がある。放射率は、黒体は1であるが、ゴムやセラミックなどでは0.95程度、金属等表面光沢がある物は0.9未満になる傾向がある。このことから、対象物表面状態に左右される計測方法であり、誤差が生じやすい。誤差を抑制するためには、事前に他の温度測定法(熱電対など)との間で校正曲線を求めるか、黒体放射とするための媒体を表面に塗布する事が必要となる。ただし、後者の場合は、媒体が本来の測定対象と同一温度になるために若干の時間を要するため、測定値に遅れが出る。
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