貧乏と教科書
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1980年、自由民主党広報委員会新聞局は、教科書にのせる題材について検討し『いま、教科書は……教育正常化への提言』(1980年12月)の中で、日本の民話に題材をとった岩崎京子の『かさこじぞう』を俎上に載せた。広報委員会新聞局は『暗い貧乏物語』だと同著を断じ、このような話は教科書にのせるべきではないとする意見を発表している。 児童文学作家のさねとうあきらは岩崎への非難は反戦文学や、こき使われ虐げられたながら歴史をささえてきた民衆の歴史である民話の流れを分断する意図が権力側にあり、書き手や読み手の問題意識の無さ、社会背景も指摘しながら、結果としてなんら抵抗もなく自主規制が業界へしかれ妖精や魔法使いの登場する何世代も前のファンタジーか「読みたきゃ読め」のミーイズムが幅を利かせる、書き手の反省もなく読み手は消費するだけの世界へ移行したと「超激暗爆笑鼎談・何だ難だ!児童文学 」(2000年 星雲社)で説明している。
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