警戒鳴き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/10/21 14:40 UTC 版)
コヨーテ、ボブキャット、イタチ類、ワシ類、アメリカアナグマなど、さまざまな捕食者の獲物となる。また、人間や家畜、自動車を、脅威だと理解している。ベルディングジリスは、2種類の特殊な警戒の鳴き声で、他の個体に捕食者の存在を知らせる。ひとつは、「さえずり」と呼ばれ、5つ以上の連続した速い鳴き声で構成される。この鳴き声は、それほど差し迫っていない脅威をもたらす、陸上の捕食者に対して使われる。警戒鳴きをした個体の近くにいる仲間は、捕食者がよく見えるように岩の上に駆け上がり、または、縄張りの中心地域まで戻って、後ろ足で立ちあがり返答する。もうひとつは、一声の甲高い鳴き声で、「ホイッスル」と呼ばれる。この鳴き声は、差し迫った脅威である空中の捕食者に対して発せられる。聞こえる範囲にいるすべての個体は、かがむなどの回避的な行動を示し、または、最も近い避難所へ逃げ込む。空中の捕食者の場合、彼らは逃げながら鳴き声をあげる。対照的に、地上の捕食者の場合、逃走するジリスたちは安全になるまで鳴き声をあげない。さらに、空中の捕食者に対しては、すべてのジリスが鳴く一方で、地上の捕食者に対しては、血縁と一緒にいるメスだけが鳴く。最初に警戒鳴きをしたジリスは、鳴いている間、隠れようとはせずに捕食者を見張っている。
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