譜代分類の諸説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 09:56 UTC 版)
『柳営秘鑑』では、安祥譜代(7家)、岡崎譜代(16家)、駿河譜代の3区別、そのほか後世追加された家の4種類に分別している。 『三河物語』(大久保忠教著)では、安祥譜代、山中譜代、岡崎譜代という3つの譜代区別に記載があり、柳営秘鑑と同様に、最古参の安祥譜代は、信光、親忠、信忠、清康、広忠に仕えた家臣という。また、山中譜代および岡崎譜代とは、清康が、山中・岡崎を攻略して本領とした時代からの家臣という。 『三河後風土記』の松平清康の項目では、安祥の七譜代、或は岡崎山中の譜代という記述が見える。 なお、上記とは別に後世の学者の研究書には「松平郷譜代」「岩津譜代」なる用語が散見されるが、『柳営秘鑑』『三河物語』いずれにもこれらの用語の記載はない。徳川家の母体となったのが安祥松平家であるため、歴史的には安祥松平家に仕えていた家臣を最古参とし、他の松平の分家に仕えていた家臣を次としている。松平郷譜代、岩津譜代は、安城松平家を含む松平氏全体を考えて研究者が新たに定義した用語で、歴史的用語ではない。
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