諱における「義」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/21 21:35 UTC 版)
「諱」も参照 義(よし)は、清和源氏、足利将軍家の武将・当主の諱において代々用いられた通字である。足利将軍家では、二代将軍・足利義詮以来、将軍は義の字を上にして、義満、義持などと名乗った。 当時、武士の社会では主君より諱の一字を受けることが家臣の栄誉と考えられており、将軍の諱も臣下たる守護大名、戦国大名に尊重された。故に各地の大名は幕府に寄進し、義の字ないし将軍の諱のうちの一字を賜った。これを一字拝領、一字書き出し、偏諱などともいった。足利義晴の時代にも、義の字を受けた武将として、大内義隆、晴の字を受けた武将に武田晴信 伊達晴宗 長尾晴景などがいる。義の字を受けようとする者は、幕府に500貫以上の献金を要し、諱の下の文字は300貫とされた。 今日でも人名において広く用いられている。
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