論理的真理と分析的真理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/01 10:45 UTC 版)
「論理的真理」の記事における「論理的真理と分析的真理」の解説
詳細は「en:Analytic–synthetic distinction」を参照 論理的真理は、分析的な言明であるため、事実(fact)に関する情報は一切含まれていない。論理的真理とは別に、"no bachelor is married"のような第二種の分析的言明がある。この種類の言明の特徴は、類義語をsalva veritate(英語版)に(真偽に影響を与えずに)代入することで、論理的真理に変えることができることである。"no bachelor is married"は、"bachelor"をその類義語である"unmarried man"を置き換えることで、"no unmarried man is married"に変えることができる。 哲学者ウィラード・ヴァン・オーマン・クワインは著書『経験主義の二つのドグマ(英語版)』において、分析的言明と合成的言明の区別に疑問を呈した。それは、この第二種の分析的言明についてであり、明確化の必要性に立っている類義語の概念に依存しているように見えることが、分析的であるという概念自体が明確化の必要性に立っていることに彼が注意する原因となった。クワインは結論として、論理的真理が必然的真理であることを否定している。その代わりに、論理的真理も含めて、それ自身の完全な理論の中の他の全ての言明の真理値を再解釈すれば、どんな言明の真理値も変えられるという仮説を立てている。
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